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山本晃弘さん
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Interview

山本編集長の今までの花贈りの中で、印象に残っているご体験がありましたら教えてください。

多くの男性の方と同様に、最初に花を買った経験っていうのは、子供の頃「母の日」にカーネーションを贈ったことだと思いますね。昭和の時代は、“母の日にカーネーションを贈る”習慣=良い家族の理想像みたいなものが熟成されてきた時代。母を思う、父を思うみたいなところの中で花を贈るっていうのが最初の経験だと思います。

その後、いわゆる女性に花を贈った、という経験でいうと大学時代ですよね。当時付き合っていた彼女の誕生日でしょうね。花屋さんで花を購入して、待ち合わせの場所まで持って行くっていう行動、恥ずかしいと思われる方も当然大勢いると思います。まあ恋愛ってそもそも恥ずかしいことじゃないですか。「あなたのことが好き」って言って、「いや全然」って相手から言われたら恥ずかしい。それこそ、勇気を持つこと、何かのハードルを乗り越えるということが恋愛なわけですから、初めての告白であろうが、彼女の誕生日であろうが、「あなたのためなら私は恥をかけます、勇気がわきます」ということの証明として、花を買って待ち合わせ場所に堂々と持って行ったんです。

わあ、そんな風に勇気をふり絞って花を贈ってくれたら女性はキュンとしますよね。

今はそういう人たちが多くいるかもしれませんけれども、交際記念日があって(遠い目…)。
その年の二人にとって一番フィットする曲が入ったアルバムを贈り合っていたんですよね。自分で作ったミックステープじゃなくて、今年の二人にとってのテーマは何だったろうねみたいな。それがたとえばヘレン・メリルのアルバムだったり、マーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイング・オン」であったり、ジョン・レノンの「ダブル・ファンタジー」であったり。そのアルバムと一緒に花を贈ったこともありましたね。

えー、そんなことしてもらったことない。ものすごく素敵じゃないですか!

これたぶん、書かないほうがいいと思いますけど。私、相当ロマンティストだと思うんですよ(笑)

もちろん書いちゃいますよ(笑)

若い頃「メンズクラブ」編集部でわたせせいぞうさんの連載を担当していたことがあって。わたせさんがちょっとした恋愛シーンを描くのが上手で。当時の大学生や若いビジネスマンはわたせさんが描く恋愛関係みたいなものにすごく影響を受けたと思いますよ。村上春樹さんや片岡義男さん、あるいは音楽なんかも、多くのサブカルチャーがそういうシーンを描いていましたからね。
たとえば車のデートで、ミックステープをかけるとか。この海沿いを走ったときにこの曲が流れてほしいなあとか。あと当時、田中康夫さんが「POPEYE」で連載をしていましたけど、ドライブデートでどこからどこに行って、最後は白金のブルーポイントにとかってね。いわゆるデートのマニュアル。

私当時、その流れで恥をかいたことがあって。
銀座のビストロに行ったんですよ。人生初のフレンチ。当時の彼女と向い合って、ワインを頼んだわけですね。ソムリエが、実はソムリエって言葉も知らなかったですけど、「お試しください」って言ったんです。要は「テイスティングしてください」って。テイスティングってものがあることすら知らないから、「お試しください」が、僕には「お立ちください」に聞こえたんですよ。そして立ち上がっちゃって。そうしたら、ソムリエの方がジーっと僕のほうを見ているんですよ。これ、もしかして間違ったなあって思って、座ればいいのに恥の上塗りで、「ちょっとトイレ行ってきます」ってトイレに行っちゃって。席に戻ったらソムリエもずっとそのまま立って待っているのね。その間彼女もずっと下向いていて。そんな恥ずかしい経験もしつつ、いかに自分らしいデートをするかっていうのに、お花を使ったり、ワインを使ったり、車を使ったり、音楽を使ったりっていう、そういう時代でしたよね。

我々の学生時代、懐かしいですね。そんな学生時代を送られた山本編集長のお嬢様が、今ちょうど大学生でいらっしゃるとか。娘さんにお花をプレゼントしたというお話を伺ったのですが。

うちの娘、去年の9月に二十歳の誕生日を迎えたんです。誕生日の時はいつも、ディナーに行ったり、プレゼントを贈ったり、もちろんいつも花も。でも今年は特別だなあと、二十歳の誕生日だなあというふうに思って、花にプラス何か。いろいろ探した結果、花+シャンパンの提案があって、これがいいな!と。
花を贈るときってその人のキャラクターを考えるじゃないですか。明るく陽気なキャラクター、あるいはそうなりたいと彼女自身が思っているように父である私から見ると思えたので、オレンジ色が雰囲気かなと。ピンクとかだと、「ちょっと子供っぽい」と彼女は言うだろうし、真紅のバラとかを贈ると、「うわあ、なんかちょっと、私こうじゃない」と言いそうなので、オレンジ色をよく選ぶんです。ちょうどオレンジ色のパッケージのシャンパンとのセットがあって、オレンジ色の花とトータルでコーディネートしてもらったのです。

それは印象的な素敵なギフトですね。ちゃんと二十歳の大人の仲間入りのお祝いっていう意味もあって。娘さんのご反応はどんな感じだったんですか?

娘はもちろん喜んでいましたけれども、今どきの、やっぱりまだ二十歳なので、そういうトゥーマッチにロマンティストなお父さんが、ちょっと…ウザいは言い過ぎですけど、照れくさいし恥ずかしいみたいですね。
知り合いに私自身がすごく憧れている家族がいて、ものすごく仲良いんですよ。その家のお嬢さんも小さな頃から知っているんですけど、大人になって家族に彼氏を紹介している様子を見て「どうやって育てたらあんないい子になるんですか」と聞いたら、「いやいや、単純よ。自分はお前のことが好きだっていうことを、言ったり見せたりすることだ」と。人ってだいたい自分のことを好きな人のことは好きでしょって言われて、自分も娘に同じようにしようと思ったんです。

ことあるごとに、「自分はあなたが好きです」とか「宝物です」ということを言おうとしてきたんですけど、あるときそれがトゥーマッチで、「私はそういうふうにストレートに言われるのは好きじゃない」って娘に言われたこともあるんです。なんだけど、二十歳になって彼女が大人になったなあと思ったのは、そういうのに照れを感じつつも、ちゃんと「お父さん、ありがとう。嬉しかった。」っていうメールが来たんです。そういうふうに言えるようになったっていうのが、彼女が成長した、大人になった証明だなあと思うと、ちょっと嬉しかったですよね。

今までのお父さんの気持ちはお嬢様にちゃんと伝わっていたのですね。だから二十歳になって「うれしい。ありがとう」ってことが表現できたのでしょうね。
今年はたまたまバレンタインが日曜日、週末なのです。恋人同士とか夫婦とかカップル単位じゃなくて、もっとファミリーでバレンタインを楽しむ過ごし方を私たちも伝えていけたらいいなあと思っていた中で、パパから娘さんにファーストフラワーバレンタイン、みたいなシーンが溢れたらラブリーで素敵だなあと思っていて。

よく最近の人たちは、モノからコトへ行動が移っていると。何か高いものを買うとかじゃなくて、貴重な体験をしたいとか、心に残る思い出を友達と共有したいとか、そういうふうに価値観が変化してきている、というマーケティング動向の話があるじゃないですか。でも、一方で、そういう感動のコトを起こすためには、知識だったり経験だったりも必要ですよね。となると、私たちの世代が生きてきて楽しかった、あるいはスイートだった、そんな思い出が持てた体験を、それは自分の娘なのか、自分の知り合いなのか、若い世代に共有してあげたいなあ、シェアしてあげたいなあっていう思いもありますよね。

今の日本のギフトの文化、「花を贈る」という行為は、コミュニケーションにおいてどのような役割と言ったらよいですかね。男が上がるとか女が上がるみたいな話なのか、あげる人のことを考えて選んだり贈ったりという、想いを贈ることの象徴なのか、どんなふうに捉えていらっしゃいますか。

ファッションや私たち出版業界には、新ショップのオープンやブランドの周年記念のパーディーなど、花を贈る機会は結構あるんですよ。そういう時は、そのブランドにフィットするフラワーアレンジメントができるお店がどこなのかってすごく考えますよ。ナチュラルなお店なのに、すごくリュクスなものを差し上げてもおかしいし、その反対もおかしいし。あとは花屋さんの流行もありまして、今だったらあそこに頼むと素敵なものができるよねとか、間違いないよねとか。そういうことにはプロとして敏感でありたいなあとは思うんです。

が、一方で、そういうビジネスシーンではないパーソナルな花贈りだとすると、あんまり難しく考えないほうがいいと思うんです。どこの花屋さんで買わなきゃいけないとか、何の花を買わなきゃいけないとか。というのは、花ってやっぱり花であるだけで特別ですから。二人の空間のこの間に花があったとすると、その風景が印象に残るわけじゃないですか。あのときに、ラベンダーカラーと白い花のブーケがテーブルの真ん中にあったなあとか、こういう香りがしていたなあとか、そこの風景、空気感、匂い、自分の五感すべてに記憶としてすごく残るわけじゃないですか。
だとするならば、時間や空気感を共有しやすくなる、記憶に残りやすくなる、花にはそんな役割を担う力があるんじゃないかな、なんて思いますね。今、絆とか、家族とか、思い出とか、そういうものをすごく大事にする時代になってきてるじゃないですか。そんな時代の中で、花という存在は改めて大切なものになってくるのではないでしょうかね。

素敵なお話をありがとうございました。最後に、これからバレンタインデーに花贈りに挑戦しようとしている男性に応援メッセージをお願いします。

モノではなくてコトを共有する体験をするタイミングとして、バレンタインデーってすごくいいなあと思うんですよね。
今は誰から誰に贈ってもいいよね、っていう感じの日だと思うので、そういう意味ではバレンタインデーは誰にでも花を贈れる記念日であってもいいなあと思うんです。友チョコみたいな感覚で、ファミリーで楽しむパパから娘へ花を贈る「パパバレンタイン」でも「友花バレンタイン」でも、もっと気楽に皆さんが花を贈り合えたらいいなあと思いますよね。
年を経ていけば互いの状況や関係は少しずつ変わったりするけれども、共に過ごした時間や空気感の記憶って変わらないじゃないですか。そしてそれは時に花の香りや色の記憶とともにフワッと蘇ったりしますよね。

そういう記憶の積み重ねが人生の豊かさですよね。

ですよね。さらにもっと世の中が成熟したらいいなあと思うのは、記念日じゃなくても日頃から花を贈ることができるようになるといいなと思いますよね。昔の親父が飲んで帰ってくる時のお土産の寿司折りみたいにね(笑)

PHOTO   TOSHIHIRO SASAKI(PRINTS21)
取材&TEXT NORIKO OGAWA

Information

AERA STYLE MAGAZINE(アエラスタイルマガジン)

ニッポンのビジネスマンを応援するファッション季刊誌『アエラスタイルマガジン』。
「知的であれ、お洒落であれ」をモットーに、装うことで生まれる自信をお届けします。
次号は、3月24日発刊。表紙にはなんと…!フラワーバレンタインにとってとても嬉しい「あの方」が登場されます。お楽しみに!!

http://publications.asahi.com/ecs/98.shtml

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